Yosuke
変化とスピード

Yosuke

Change&Speed 変化とスピード

ESG対応に精通した
プロフェッショナルが、
悩める企業の救世主となる

SGSジャパンのESGアドバイザリー部門(Business Assurance ESG Advisory)で、企業様のESG対応をサポートするため、SBTの目標策定支援、CDPなどの外部評価向上支援といった、気候変動対応などのアドバイザリーを担当するYosuke。
大学・大学院の頃から気候変動分野の研究に携わり、重工業メーカーの環境プラントの設計・開発、自動車メーカーの環境設計、リサイクル技術の開発業務などを経験。「環境のことをファーストプライオリティに考えられる職場で働きたい」という想いがあり、2008年から地球環境保全団体で、企業様への気候変動対策のアドバイスや支援をおこなう仕事に従事。
地球環境保全団体に勤めていた頃の2020年、日本政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体でゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すという宣言がされた。この宣言により、国内の企業のESG対応が急激に加速。しかし、自身の得意分野でありながら、需要に十分に応えられない状況にいる自分にもどかしさを感じていた。
そんなとき、SGSジャパンで対企業のESG対応を支援する新しい部署が立ち上げられることを知る。これまで30年近く積み上げてきた、環境・気候変動の分野の専門性やノウハウを活かせる新設部署で働きたいという想いから、2022年3月、SGSジャパンへの入社を決意した。
企業様のESGへの取り組みは、年々投資家からの注目が高まっており、ESG対応が必須になりつつある。SGSでは、ESGに関するビジョン・方針・ガイドラインの策定から情報開示に至るまでのトータルサポートを提供している。近年における、ESG対応の重要性と問い合わせの増加に伴い、2022年1月よりESGアドバイザリーサービスを新設し、SGSが持つグローバルネットワークを活かした最適なアドバイスを提供している。

Story 01

SGSで起こした成功事例

SBTに準拠した
CO2の削減目標を、
プロの目線でアドバイス

私が務めるESGアドバイザリーは、環境・社会への配慮やサステナビリティを重視した企業経営である、ESG対応を包括的に支援する仕事です。
ESG対応には様々なメニューがありますが、ひとつ例を挙げるとSBT(Science Based Targets:科学的知見と整合した目標設定)と呼ばれる国際イニシアティブがあります。SBTは、パリ協定がゴールとする脱炭素社会の実現に向けて、企業単体でもCO2削減に関する意欲的な目標の策定を推奨する国際イニシアティブです。
私は、企業様がSBTに取り組む際に、目標の案を検討し海外のSBTイニシアティブに申請を行い、承認を取得するまでの一連のプロセスを支援しています。厳格な審査がおこなわれますので、きちんと基準を満たしているかどうかを確認して、時にはSBTイニシアティブからの質問に適切に回答して、承認の獲得を目指さなければなりません。
SBTの目標を策定する際、業種や個社によって置かれている状況が大きく異なります。十把一絡で一般論のお話をしてもなかなか理解を得られないケースもありますので、臨機応変な対応力が要るなかなか大変な仕事です。

SBTに準拠した<br class=CO2の削減目標を、
プロの目線でアドバイス" width="" height="" loading="lazy">

Story 02

経緯

地道な事前調査と
お客様に合わせた説明で、
信頼を手繰り寄せる

ESG対応に関する案件のお話をする際、お客様の状況に合わせて説明をカスタマイズすることが信頼の獲得につながります。
例えば、企業様が開示している環境報告書・CSRレポート・統合報告書・有価証券報告書などを事前に調査します。その企業様が置かれている状況や、環境・気候変動分野において現状どのくらいのレベルまで取り組んでいるのかなどを地道に調べておかなければなりません。
お話をする相手が、環境・CSR部署の方なのか、あるいは専門的な部署ではなく経営企画部の方が対応しているのかなどを把握しておくことも、ESG対応をスムーズに進める際に重要なポイントです。私は前職でメーカーの環境部署で働いていたこともあって、お客様の環境部署がどのような状況、立場にあるかを常に意識しています。民間企業の環境・CSR部署は、社内では四面楚歌のような状況に置かれていることがあるからです。
民間企業は、当然ながら利潤追求を目的とした組織ですので、売上高や利益率を高めていかなければなりません。しかし、環境に配慮した事業経営をしようとすると、製品/サービスの魅力や品質の向上とはトレードオフになることもあります。
利潤追求と環境配慮は、かならずしもWin-Winの関係とは言えず、ベクトルが正反対になってしまうこともありますので、私のようなESGアドバイザリーの立場としては、環境・CSR部署が社内で円滑にESG対応を推進しやすいよう援護射撃することも心掛けています。

地道な事前調査と<br class=お客様に合わせた説明で、
信頼を手繰り寄せる" width="" height="" loading="lazy">

Story 03

成功までの道のり

環境・CSR部署の
目線に立ち、
気候変動対応の取り組みを
スマートに支援

企業様の環境・CSR部署がSBTの目標を策定すると、他部署の事業や業務にも多かれ少なかれ影響が生じます。そのため、他部署からは「なぜ自分たちがそのような余計な仕事をする必要があるのか?」と思われてしまうことも多々あります。
例えば、自社製品の製造に必要な部品・原材料などは、サプライヤーの工場で製造されていますよね。SBTでは、サプライヤーの工場で排出されるCO2に対しても責任を持ち、目標を立てる必要がありますから、QCDを吟味してサプライヤーを選定している調達部署にとっては、CO2削減という新たな要件が追加的に生じるのです。ですから、可能な限り社内での合意形成を後押しできるような支援をしています。
打合せの際は、環境・CSR部署の方々に「調達部署などの担当者様も会議に招いていいですよ」とお伝えします。打合せでは、目標案を立てるにあたって、どのような選択肢があり、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるかを考慮します。そうしたプロセスへの参加を通して、調達部署も主体的に目標策定に関わることになり、関心や責任が生まれるのです。併せて、「今は国際的に脱炭素化が非常に重視されており、今対策を進めておかなければ、将来的な競争力に悪影響を及ぼします」といったアドバイスもおこないます。
このように、目標策定のプロセスの段階から社内の重要ステークホルダーを巻き込んでおくことにより、実際に目標達成に向けた活動が始まったとき、他部署から横槍を入れられにくくなります。環境・CSR部署の方々が困らないように、部署間の関係性などに配慮しながら慎重に支援するのが私の役目です。

環境・CSR部署の<br class=目線に立ち、
気候変動対応の取り組みを
スマートに支援" width="" height="" loading="lazy">

Story 04

成功の要因

日系企業にはない
恵まれた環境で、
専門スキルを養える

SGSジャパンでは、ESGアドバイザリーの部署をはじめ、各部署に高い専門性を持つプロフェッショナルが集まっています。教育環境も充実しており、Off-JTに関しては、SGS社員として身につけておくべき知識や心構え、専門スキルなどを学べるオフライントレーニングや座学での学習プログラムが用意されています。最初は「ややボリューミーだな」と感じましたが、一般的な日本企業でここまで充実した教育環境はなかなかないと思いますね。
SGSは、スイスをヘッドクォーターとして全世界で10万人近くの社員が働く大企業です。グローバルネットワークを持つ企業だからこそ、全社的に共通したプログラムで専門スキルをブラッシュアップできるのはSGSの大きな強みですね。
私は前職のNGOがSBTの創設団体であったため、イニシアティブの検討段階から関与することができたこともあり、SBTに関することは国内で誰よりも詳しい方ではないかと自負しております。ESG対応の支援は競合他社も多い分野ですが、自らの専門性やスキルによってSGSジャパンの競争力向上に貢献していくことは、大きなモチベーションとなっています。

Story 05

日本No.1を目指す姿勢

責任は重たいが、
裁量も大きい、
それがSGSジャパンである

SGSジャパンは、検査・検証・試験・認証サービスなどを提供する世界のトップ企業の日本ブランチであり、外部企業を中心としたクライアント様に満足していただける支援をする立場にあります。
もちろん本人の考え方しだいですが、「成し遂げたい目標がある人」や「明確な目標がある人」なら、周りがしっかりと目標達成を後押ししてくれる風土があります。
誰かに一から十まで教育してもらいたいと考えている人や、カンファタブルな環境で働きたいという気持ちだけで入社してしまうと、厳しい現実を見るかもしれません。責任は重たいが、裁量も大きいのがSGSジャパンなのです。
自分に妥協せず努力を続けながら、「クライアント様のお役に立ちたい」という強い気持ちのある人であれば、期待を裏切ることがない素晴らしい組織といえるでしょう。

その他の社員のProject&Success Story

OtherStory